M子さんの視線が、私の手にあるパンストとマスクに突き刺さります。彼女の顔は一瞬、驚きで凍りついたようでしたが、すぐに眉が寄り、唇が固く結ばれました。私は心臓が飛び出そうなほどドキドキして、言葉がまったく出てきません。手に持ったものが、まるで燃えるように熱く感じます。
「…あの、M子さん、これは…!」 慌てて言い訳しようとしますが、声が震えてうまく話せません。頭の中は真っ白で、冷や汗が背中を流れます。
「ゴ、ゴミ箱に…落ちてたから、片付けようと思って…!」 咄嗟に思いついた言い訳ですが、M子さんの表情は変わりません。明らかに信じていないのがわかります。
「ご、ごめんなさい…!」 頭を下げますが、M子さんは何も言わず、くるりと背を向けてロッカーを出ていきます。ドアが閉まる音が、静かなバックヤードに響きます。
私は一人残され、手に持ったパンストとマスクを慌ててゴミ箱に戻します。心臓はまだバクバクしていて、恥ずかしさと後悔で頭がいっぱいです。M子さんとの関係は、もう元には戻らないかもしれない…そんな思いが胸を締め付けます。
その後、もしかして告発みたいにされてもうバイトを首になるかもしれないと思いビクビクしてましたが、何事もなく過ぎました。M子さんともシフトが被ることがありましたが、普通に、といっても事務的ですが接してくれました。本当に自分の言い訳を信じてくれたのかなと思いこんでいました
そうなるとまた悪い癖で、M子さんとシフトが被っているときに、ゴミ箱を見てしまったのです。
するとそこには!

透明なZIPLOCに入った、パンストとマスクがありました。
心臓飛び出そうになりながら、それをリュックに押し込んで、家に帰りました。
家に帰り、部屋のドアを閉めた瞬間、心臓はまだバクバクと鳴り続けていました。リュックから取り出した透明なZIPLOCは、まるで禁断の宝物のようにそこにありました。
ベッドに腰を下ろし、ZIPLOCを手に持ってじっと見つめます。
「なぜ、ZIPLOCに…? 」
頭の中で考えがぐるぐると回ります。M子さんが、ゴミを漁られるのを防ぐためにわざわざ密封したのか。それとも、私のような「変態」を意識して、触れさせないための予防策だったのか。彼女のあの事務的な態度の裏に、私を軽蔑する気持ちがあったのかと思うと、胸が締め付けられるような後悔と、でもどこかゾクゾクする興奮が混ざり合います。
しかし、そんな理性の声はすぐに消えました。私の目はZIPLOCの中のパンティに釘付けになり、下半身が疼くのを感じます。もう考えるのをやめたい。欲望が体を乗っ取り、気がつくとZIPLOCの封を開けていました。袋に鼻を近づけ、深く息を吸い込みます。
その瞬間、頭がクラッとするような衝撃が走りました。洗剤やボディシャンプーの清潔な香りに、汗や体臭、漂うおしっこのような生々しい匂いが混ざり合い、まるでM子さんの全てがそこに凝縮されているかのようでした。これまで嗅いだどの匂いとも比べ物にならない、濃厚で魔術的な香り。脳がその情報を処理する前に、体が反応し、ほとんど無意識のうちに射精してしまいました。
魔術的な香り。それはZIPLOCによって密封されたからだけではありませんでした。
パンストとマスク、それだけではなかったのです。
よく見ると、袋の中には淡い色のパンティも一緒に入っていたのでした。
私の息が止まりそうになりました。強烈な匂いの源は、パンティだったのです。
なーぜなーぜ?
(さらに続く?)


