オレは元嫁の部屋を望遠鏡で見ている。
オレは元嫁の部屋を、対岸のベランダから望遠鏡で見ている。
離婚の原因は吉田だ。給湯器を直しに来た、五十過ぎの工務店の下請けだ。頭は禿げ、腹が出て、笑うと歯茎まで見える。元嫁はオレの残業の夜に、この男と寝た。
今、毎月十二万を払っているのはオレだ。名義は和解金の分割。条件は口約束で、吉田が来た夜はカーテンを開けること。元嫁はオレが見ていると知っている。ただし吉田には話していない、とオレは思っていた。
今夜も七時過ぎに吉田の軽トラが止まった。八時過ぎ、カーテンが開いた。二人はソファの方にいて、窓際には立っていなかった。
おっぱじめ
最初に見えたのはフェラだった。
吉田がソファに深く座っている。ズボンとパンツは膝まで下ろしてある。元嫁は裸で、吉田の膝の間にしゃがんでいた。右手で吉田のチンポの根元を握り、左の掌で袋を下から支えている。
吉田のチンポは太く、反っていた。元嫁の指が一本分ほど余るくらいの太さだ。先から先走りが出ていて、元嫁はそれを舌で一度舐めてから、唇を被せた。
半分まで入れて、引く。また半分まで入れて、引く。頬が凹む。吉田は腹の上に手を置いたまま、下を見ている。元嫁の頭は押されていない。自分のペースで、喉の手前まで入れて、鼻から息を吐いて、また沈めている。
吉田が何か言った。元嫁はチンポを口に含んだまま上目で見て、頷いた。そのまま根元まで飲んだ。喉が一度鳴って、目が細くなる。苦しいのに、口は離さない。吉田の手が元嫁の頭に乗り、そのまま奥で止められた。元嫁の肩が震える。十秒ほどして吉田が手を緩めると、元嫁は自分からまた奥まで入れた。
オレはそれを見て、元嫁が吉田のチンポを嫌っていないのが分かった。仕事としてしゃぶっている顔じゃない。舌の動きが速い。裏筋を舐めるとき、目が細くなる。吉田の腹に頬を擦り寄せて、匂いで息を吸っている。
吉田が元嫁の顎を上げた。元嫁は口を開けたまま、舌を出す。吉田はチンポをその舌の上に乗せて、先だけで顔を叩いた。元嫁は口を閉じない。唾と先走りで顎が光っている。吉田がまた口へ入れると、元嫁は自分から喉まで飲んで、根元を握る手を緩めた。抜かれないように、もう片方の手で吉田の腿を掴んでいる。
フェラはそこで終わった。吉田は出していない。
吉田が元嫁の腕を取り、立たせた。元嫁をソファの背もたれに腹這いにさせる。元嫁は自分から膝を開き、尻を上げた。吉田は立ったまま、チンポを元嫁の割れ目に擦りつけた。先で入口を二、三回叩いてから、腰を前に出した。
入った。
元嫁の口が大きく開いた。背中が反る。吉田は根元まで入れて、一度止めた。元嫁の尻が小さく震えている。吉田が腰を引くと、元嫁の肉がチンポに絡んで引っ張られた。また根元まで入れる。元嫁の腹がソファの背に押される。
吉田のファックは遅かった。引いて、止めて、奥まで入れる。一回ごとに元嫁の口から声が出る。窓は開いていないので、声は聞こえない。でも口の形は読めた。
「太い」 「奥、当たってる」 「もっと」
吉田は元嫁の腰を両手で掴み、速度を上げた。腹が元嫁の尻に当たる。肉の音がしそうな間隔だ。元嫁は背もたれを握り、自分から後ろへ尻を押している。突かれるたびに胸が揺れ、髪が顔に貼りつく。汗が背中を伝った。
吉田が元嫁の髪を掴み、顔を横へ向けた。窓の方じゃない。自分の方だ。元嫁は吉田を見て、口を開けたまま頷いた。吉田は髪を引いたまま、さらに強く突いた。元嫁の膝がソファのクッションに沈む。イきそうな顔だった。目が上へ流れ、舌が少し出る。
吉田は抜いた。
元嫁が振り返り、何か言った。不満の顔だった。抜けたのが嫌だ、という顔だ。吉田は元嫁を仰向けに寝かせ、片足を肩に担いだ。もう一度、前から入れた。この体位だと、吉田のチンポが元嫁の中へ消えるところまで見えた。根元の毛が元嫁の肉に密着して、引くたびに元嫁の入口が捲れる。
元嫁は自分の腹を押さえた。入っている場所の上だ。吉田が突くたびに、その掌が跳ねる。元嫁は掌を離さなかった。吉田のチンポがどこまで届いているか、自分で確かめていた。
「イク。吉田さんので、イク」
唇がそう動いて、元嫁の腰が浮いた。内腿が吉田の腰に絡む。イっている間も吉田は止めなかった。元嫁はイキながら吉田の腹を掴み、離すなと言うみたいに引きつけた。
吉田が最後に深く入れて、腹を震わせた。出している。元嫁は目を見開いて、自分の腹を再度押さえた。奥に入るのを感じている顔だった。吉田が腰を引くと、元嫁の股から白く濁った液がソファに落ちた。元嫁はそれを指で掬い、自分の舌に乗せた。吉田が笑った。元嫁も笑った。

新たなる関係
元嫁がソファから降り、吉田の耳に口を寄せた。長い話だった。吉田の顔から笑いが消え、窓の方を見た。オレのベランダの方だ。
吉田は何か聞き返した。元嫁が頷く。吉田は歯を見せて笑い、元嫁の手を引いて窓の前まで連れてきた。
二人は全裸のまま、ガラスの内側に並んだ。汗だくだ。元嫁の腿には、さっきの液が残っている。吉田が元嫁の肩に手を置き、自分からピースをした。元嫁も、少し遅れてピースをした。吉田はレンズの方を見て、もう一度大きく歯を見せた。
スマホが震えた。元嫁からだ。
「話した。これから吉田さん、あなたが見てるの知ってやるって。来月も入れて」
オレは返信しなかった。
くやしかった。今までのセックスは、オレのためにやっていたんじゃない。元嫁はただ吉田のチンポに溺れて、フェラをして、抜かれると嫌な顔をして、奥でイっていた。それを吉田が知った。これから吉田は、オレが見ていると分かったうえで、元嫁を犯す。
チンポが痛かった。来月の十二万は、もう振り込むと決まっていた。

